2013年2月15日金曜日

弘前東照宮の近況

雪燈籠まつりを見に行った際に、弘前東照宮にも寄ってきました。
わたしが東照宮に最後に行ったのは、昨年の桜まつりの頃だったでしょうか。
東照宮が財政破たんしたことで、東照宮が所有していた国指定重要文化財の本殿の購入をめぐり東京の不動産会社と弘前市が争っていた案件ですが、その後もいろいろと進展があったようです。

このことについては前にも書きましたが、宗教法人東照宮の代表役員が東照宮の土地・建物を担保に、多額の借金をしたとことによりはじまりました。
その後、二度にわたる債権譲渡を経て東照宮の土地・建物の抵当権は東京の不動産屋の所有になり、さらにのち、特別売却を経てこの土地・建物は正式に東京の不動産会社の所有となりました。
売却された土地・建物の中には国重文の東照宮本殿は含まれておらず、境内にはなお東照宮所有の本殿が残されたままになっていましたが、東照宮が財政破たんしたことで、いずれ本殿も売却される見通しとなっておりました。
その後の経緯は新聞等で報道された通りですが、東照宮の土地・建物を所有する東京の不動産会社が本殿購入に名乗りを上げ(購入に名乗りを上げたのはこの一社だけ)、その後撤回。
これをうけて、破産管財人が本殿を市に無償譲渡することになりました。
不動産会社が購入を断念した理由は、本殿を保存管理するためにかかる多額の修繕費が原因といわれていますが、当時の報道を見ていると、不動産会社側には文化財を保存管理する能力も責任感もないというような論調で、悪者にしたてるように世論を誘導したようにも見えなくはありませんでした。
また、2012年7月25日の東奥日報に、「東照宮本殿を市民の募金で買い取ろうと、弘前青年会議所と弘前商工会議所青年部が24日、募金を行う任意組織を設置した」とありますが、これがその後どうなったのか詳細は不明。
さらに、東照宮本殿を現在地で保存するために、弘前市は同不動産会社から東照宮敷地の約半分にあたる土地を5500万円で購入しましたが、はじめのうちは不動産会社側に土地を無償で譲渡するように迫っていたといい、個人的には本当に胸の悪くなるような話だなと思いました。
東京の不動産会社というところも、何か少し得体のしれないところがありましたが、向こうは一介の企業にすぎないのだから、利益が出さえすれば納得するんじゃないかと思うのですが。
なんというか、お役所というのは怖いところだなと思ったのを覚えています。

まあ、この話はいいや。
市役所の方も、余計な金がかかって本当は迷惑しているのかもしれぬ。
ともかくも、先述の通り東照宮の境内地の約半分にあたる約5,000㎡を東京の不動産会社から購入し、本殿を現在地で保存することが決まりました。
ちなみに境内地の半分というのは、火災による延焼を防ぐために重要文化財建造物の周囲20mに防火管理区域を設けなければならないという、文化財保護法にのっとったギリギリの範囲だそうで、現在地で保存するのも、本殿を移設するよりも安く済むという判断からだそうです。
正面参道側は、まだ東京の不動産会社の所有になっているので、今後は市が所有する敷地東側の児童公園から入れるように道を整備し、本殿の修繕を経たのち、早ければ2014年度にも公開をしたいということでした。


不動産会社が保有していた拝殿や社務所などの建造物や、立木の一部が取り壊され、今は元の東照宮の敷地に本殿のみが残されています。
今後どのように本殿が公開されるのか、少し興味があるところですが、なんだか一連の騒動で東照宮に対する興味を失いつつあるので、見にいくのは一回だけでいいなと個人的には思いました。

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