2013年2月5日火曜日

上神明天祖神社(品川区)の厳島神社

上神明天祖神社には、厳島神社と伏見稲荷社という二つの末社があります。
今日はそのうち、拝殿の右手側にある厳島神社(弁財天)から説明していくことにいたしましょう。

厳島神社の由緒というのはこうです。
鎌倉時代、天祖神社の社殿の左横(現在の厳島神社とは反対側)に清水が湧き出る洗い場があり、そこに白蛇が住んでいました。
やがて時は移り、いつのまにか洗い場はなくなり、白蛇はやむなく現在の戸越公園(当社から北東へ約1㎞)の池に移り住むようになりました。
それからのちのある日、土地の旧家森谷友吉氏の夢枕に白蛇が現れ「一日も早くもとの住みかに帰してほしい」と懇願するということがありました。
森谷氏はこの話を宮司に伝え、白蛇をもとにもどすよう願い出ました。
宮司は現在の駐車場地(拝殿の左手前側)に池を掘り、池の中央に小島を設け、そしてその中の石窟に石祠を造って白蛇を祠ることにしました。
これが現在の厳島神社(弁財天)の由来だということです。
その後、昭和二十九年に地元の有志の方々の御浄財により現在地に移され、上屋や弁天池などが造営され、今日に至ります。

厳島神社の御祭神は市杵島姫神・田心姫神・湍津姫神のいわゆる宗像三女神と白蛇様、蛇窪龍神だそうです。
創建当初は弁財天を祀るお社であったようですが、おそらく神仏分離令の影響をうけて宗像三女神を勧請し、社号を厳島神社に改めたものでしょう。
三女神のうち、市杵島姫神は弁財天と同一視されています。
また、白蛇は弁財天の使いとされ、両者がセットで信仰されることが多いようです。実際に当地に白蛇が棲んでいたものかはわかりません。
まあともかくも、旧地名の蛇窪という呼称からしても、蛇にゆかりのある土地柄、神社なのであります。

当社は荏原七福神(福禄寿:大井蔵王権現神社、毘沙門天:不動院東光寺、布袋:養玉院如来寺、弁財天:上神明天祖神社、恵比寿:八幡山法蓮寺、寿老人:仏母山摩耶寺、大黒:小山八幡神社)の一つにも数えられています。

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