2013年4月28日日曜日

宇都宮二荒山神社③末社(1)

愛媛県大洲市の宇都宮神社に伝わる文明九年(1477)の絵巻物には、宇都宮大明神の絵図が記されており、それによると当時、境内には剣宮・文殊堂・星宮・日光堂・大御堂などの末社や堂宇、ならびに拝殿後方に若宮・田中宮・里宮・小寺山宮・高尾・鹿島・野中など、十の境内社があったといわれています。
その後、社殿の焼失や本多正純による町割替えを経た元和年間(1615~1624)頃には、高おかみ神・山王・鹿島宮・野中明神・幣垂明神・若宮・田中宮・小寺山宮・里宮・餅宮の十社(先の拝殿後方の十社と思われる)が相殿として祀られ、末社には三穂津姫神・女体宮などがあったということです。

これらの境内社や堂宇が、その後どのような経緯をたどったものかはわかりませんが、あるものは現在も境内に残り、またあるものは焼失したか、廃れたか、除かれたかなどしたのでしょう。
現在、境内には以下の計十二の末社があるそうです。

初辰稲荷神社(豊穣・商業の神)
女体宮(安産の神)
十社(県内延喜式内社の合祀)
東照宮(徳川家康公)
荒神社(疫病鎮め神)
松尾神社(醸造の神)
剣宮(武徳の神)
十二社(肇国の神)
菅原神社(学問の神)
須賀神社(お天王さん)
市神社(市・商業の神)
水神社(水の守神)

このうち六つは参道石段の中ほどにある、左右の空間に鎮座しています。
右手にあるのが、手前から松尾神社・荒神社・水神社、


左手にあるのが、手前から剣神社・十二社・菅原神社です。


由緒は不明ですが、各社の御祭神は松尾神社(大山咋神)・荒神社(素戔嗚尊)・水神社(罔象女神)・剣神社(素戔嗚尊)・十二社(国常立神・国狭槌神・豊斟渟神・豊斟渟神・泥土煮神・沙土煮神・大戸之道神・大苫邊神・面足神・惶根神・伊弉諾神・伊弉冉尊・天照皇大神・天忍穂耳神・彦火瓊々杵・彦火々出見神・鵜茅葺不合神)・菅原神社(菅原道真公)となっています。

剣宮はたぶん、文明九年にはすでにあったものと同じものでしょう。
後述しますが、日光堂はおそらく現在の東照宮のことですし、元和年間の三穂津姫神・女体宮も現存しています。
あとのものは、おそらく当社の御祭神が東国治定のために当地へ下向し、国土を拓き、産業を推奨したりしたことに関連付けて、後世に勧請されたものではないかと思います。

ついでですが、菅原神社の奥の方には筆塚と針霊碑もありました。


建立年は調べていないのでわかりません。
古くなった筆や針を奉納するところですね。

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