2013年4月2日火曜日

日光東照宮④陽明門

それでは先に進みます。
三神庫・神厩舎などがある場所を通り、青銅製の二の鳥居を抜けると、正面に陽明門という神門が見えてきます。
イザベラ・バードも「この門のすばらしさについては日に日に感嘆が増すばかりです」と言って、絶賛したのがこの門でありました。
装飾の美しさは広く知られているところで、いつまで見ていても見飽きないところから、「日暮の門」とも呼ばれているそうです。


陽明門を彩る彫刻は、総計508体。
これは東照宮全体の彫刻数(5173体)の約一割にあたる数です。
彫刻の主題は中国の故事逸話や子どもの遊び、聖人賢人などの人物のほか、麒麟・唐獅子・龍などの霊獣11種、虎や猿などの実在の動物15種、鳥類45種、植物が50種と多岐にわたります。
東照宮の装飾のみをとりあげた本もあるぐらいです。
それが、白・黒・金・朱・群青・緑青・黄土の七色で表現されています。


さらに、陽明門の左右には廻廊がめぐらされており、外壁には極彩色で彩られた花鳥の透かし彫りの一枚板がはめ込まれていました。


ちょっと彫刻に酔いそうなぐらいすごい。
これは金がかかってるだろうなあなどと、下世話なことを考えました。

門の前面には随身像が安置され、裏面には獅子が安置されています。


陽明門の建立年は、寛永十三年(1636)の寛永大造替の時です。
この大造替で徳川幕府三代家光は金五十七万両(約480億円)の巨費を投じ、亡き祖父家康への崇敬と幕府の永続、国土安寧の願いを具現化しようとしたのだといわれています。
相当な思い入れをもって大造替にあたったことは、陽明門の彫刻群を見るだけでなんとなく伝わってくるものがありました。
陽明門ならびに廻廊はともに国宝に指定されています。

ちなみに、獅子は陽明門の手前の石段の柵(玉垣)のところにもいました。


獅子が石段を駆け上がり、石柵を飛び越えて着地しているように見えることから、「飛び越えの獅子」と呼ばれているそうです。

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