2013年5月24日金曜日

野辺地八幡宮

野辺地八幡宮は野辺地町字笹舘12に鎮座しています。
藩政時代には野辺地通り(村)の総鎮守として位置づけられていた神社で、明治六年(1868)には旧社格制度における郷社に列せられ、のち同四十年に神饌幣帛料供進社に指定されました。
御祭神は誉田別命(応神天皇)。例祭日は九月十五日です。

野辺地八幡宮の創建は慶長三年(1598)。
近江出身の林善成という者が、関ヶ原の合戦に敗れたのち、修験に身をやつして当地に落ち延び、当神社を開いたと伝えられています。
が、当社ではその後、正徳四年(1714)八月十五日に社殿再建を国主南部信濃守利幹公に届け出た日をもって正式な起源の日としているそうです。
林善成は成就院を名乗り、以後、修験が代々社掌を司ってきました。
明治初年に郷社に列格、その後神饌幣帛料供進社に指定されたのち、昭和二十九年十月十二日に宗教法人法に基づいて宗教法人となり、現在に至ります。
ちなみに余談ですが、現在の宮司も林姓の人みたいです。

現社殿は平成四年に改築されたものですが、本殿は正徳四年当時のものだといわれており、南部藩主に社殿再建を届け出る旨を書き記した正徳四年八月十五日の日付入りの棟札も現存しているそうです。
本殿は一間社流造、屋根は栩葺で、江戸時代中期の神社建築が損なわれることなく保存せられていることから、平成九年に県重宝に指定されました。
ただし、本殿は覆屋の中に入れられているので、外からは見えません。

八幡宮の祭礼は祇園まつりといいますが、これは野辺地が北前船の貿易港であったことから、海運により上方からもたらされたものだといわれています。
京都の祇園祭さながらに、祇園囃子の音にあわせ、ヤマと呼ばれる絢爛豪華な山車が町内を練り歩く優美なお祭りだそうです。
かつては八幡宮の例祭日前日(旧暦八月十四日)の宵宮から四日間にわたり行われていたそうですが、のちに八幡宮以外の神社も加って徐々に観光化されていき、現在は当地最大の夏祭りである「のへじ祇園まつり」として、新暦八月の十七日から四日間にわたり行われているということです。


狛犬は参道に一対と、拝殿の手前に一対ありました。
まずこれは参道にあったもので、台座には昭和十二年九月十五日とあります。


そしてこちらは拝殿の近くにあったもの。
台座には平成六年九月十五日とありました。

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