2013年5月31日金曜日

大祐神社(野辺地町金沢)

それでは野辺地の神社のつづきに戻ります。

国道279号を北上し、はまなすベイライン大湊線の踏切を越えて少し行ったところに、大祐神社という神社があります。
海のすぐ近くで、潮の香りがただよってくるようなところです。


この神社の創建は寛政九年(1798)七月十八日。
旧金沢町の町民が勧請したものと伝えられています。
主祭神は蛭子命。その他大祐大善神を合祀しています。
古くは「大祐大明神」また「大祐堂」などと称されていたそうです。

社名の「大祐」は人名であるともいわれていますが、定かではありません。
一説に、この大祐は工藤祐経の子、犬房丸であるともいわれていますが、工藤祐経というと曾我兄弟に仇討された人であり、その子が当地に祀られている理由がよくわからないので、たぶん違うとのではないかな思います。

伝承によると、昔、大祐という者がいて、従者に又次郎・長才という兄弟を連れて漁をして暮らしていたといいます。
二人とも漁が非常に上手で、これで主人を養っていました。
この兄弟がある時、八戸の新井田川で漁をしていたところ、又次郎は千本、長才が八百本の鮭をあげました。
これにあやかって、漁師たちは今も大いに鮭をとる時は恵比須槌で魚の頭を打ち「千魚又次郎、八百長才」と唄い、大漁の神呪としているそうです。

こっちの大祐が社名の由来になったのかどうかはわかりませんが、当社の主祭神はエビス様でありますから、いずれにしても海上安全や豊漁を祈願して建立されたものには違いありません。
エビス様が大黒様と混同された結果、大黒=ダイコクが訛ってダイスケになったという説や、鮭の古名「スケ」からきているともいわれています。
なお、大祐の名を冠した神社は、先の伝承にもある八戸の新井田川流域にもあり、野辺地の大祐神社はその流れをくむものと考えられます。

例祭日は当社が勧請された日と同じ七月十八日です。
当社は野辺地八幡宮の摂社にあたり、へじ祇園まつりの際には大祐神社のお神輿も神輿渡御の運行に参加しているそうです。

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