2013年7月16日火曜日

弁天宮(平内町東滝)

立石を見たあとは、東滝にある漁港に戻ってきました。
漁港があるところは安井崎という岬で、近くには小さな灯台があります。
この岬に神社があるのを見つけたので、ちょっと寄ってみることにしました。


社標には弁天宮とあります。


『夏泊半島の宗教と民俗』(弘前大学人文学部宗教学研究室・民俗学研究室、2003)によると、弁天宮の創建年代は不詳ですが、近世期に藩命によって日光院(平内の全社堂を掌っていた)が調査・記録したものの中に東滝弁財天の記載があることから、江戸時代にはすでに祀られていたとみられているそうです。
その後、明治初年の神仏分離令により、安井崎に祀られていた弁天様の御神体は同町の白滝神社(※次項で書く予定)に移されました。
それからしばらく経った昭和二十五年頃のこと、同町住人の細川重太郎は繰り返し弁天様の夢を見るということがあったといわれています。
その夢の内容は、弁天様が現れて「何十年も白滝神社にいたので、そろそろ移りたい」「安井崎に帰りたい」と告げるものでありました。
そのことを当時の雷電宮宮司に告げると、宮司も一つの神社に神が複数いるのはいけないと危惧していたところであったといいます。
しかし神社を新たに建てることは無理だと宮司に言われ、重太郎個人が管理するという形式で許可を与えてもらい、現在地に弁天様が移されたのであります。
弁天宮はその後、管理者が何度か変わり、現在は付近に住む遠島鉄雄が管理しているということで、現在も神社本庁には属しておりません。

弁天様のご縁日は8月20日。
弁天宮の竜神様のおかげで、東滝は水が枯れて困ったことがないという言い伝えがあるそうです。


狛犬は一対ありました。


昭和五十五年十二月吉日に奉納されたものだそうです。

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