2013年7月20日土曜日

みちのく北方漁船博物館

いつの頃だったか忘れましたが、みちのく北方漁船博物館(船の博物館)が所有する復元弁才船「みちのく丸」が、「千石船東廻り航路文化交流事業」と称し、7月19日から8月11日までの24日間で、かつての北前船の寄港地5都県9港を廻るプロジェクトが行われるらしいという話を耳にしました。
聞くところによると、同様のプロジェクトが行われるのは2年ぶり二回目だそうですが、前回が深浦や小樽、境港、金沢などを廻る西回りのルートだったのに対し、今回は野辺地、釜石、小名浜などを廻る東回りだそうです。
まあそれは個人的にはどうでもいいんですが、5月に野辺地に行ってからというもの、少しだけ北前船に興味が出てきたところだったので、みちのく丸出港の際には、ぜひ立ち合いたいと思っていたのでありました。

で、それに先立ちまして、青森市沖館にあるみちのく北方漁船博物館では、みちのく丸の係留展示が7月14日まで行われていたので、先週、わたくしもちょっと見に行くことにしました。


船の博物館…、近くを通りかかったことだけは何度もありますが、敷地内に保存されているのだか遺棄されているのだかよくわからない小汚い船を見るにつけて、「なんだかなあ」とずっと思っていたのでありました。


また、敷地内にはYS-11旅客機が展示されておりますが、これについても「船の博物館なのに、なんだかなあ」と、わたくしはずっと思っていました。
YS-11は館長の趣味で置いてあるのだったでしょうか。忘れました。


そんな具合に、変な施設があるなあぐらいの感じで、たぶん行くこともないだろうなと思っていたのですが、まさかここに行く日がくるとは。
ちなみに入館料は一般(大学生以上)が350円で、高校生以下は無料となっていました。子どもが何人いても安心です。

館内には漁具や船具、


日本の船や世界の船が、


たぶん何らかのテーマに従って展示されていたものと思われますが、傍目にはどんな分類法によっているのかわからない感じで、雑多に置かれておりました。
言い方は悪いけれども、ジャンク(がらくた)という言葉がしっくりきます。
なんというか、展示の仕方にポリシーみたいなものが感じられないんですよね。とにかく集めとけばいいや、みたいな感じがして。
まあ、秋葉原のパーツ屋とかジャンク屋みたいな雰囲気が好きな人は、わりと好きなんじゃないでしょうか(適当)。


館内にある展示物の中でひときわ目を惹くのは、やはり上の写真の左側にも写っている、四分の一スケールのみちのく丸の模型でありましょうか。
まあ、みちのく丸を見にいっているので、目につくのは当然といえば当然なのですが。


これは精巧に作ってあります。きれいです。
船内の居住スペースみたいなのもちゃんと作られていて、出入口みたいなところから中を覗くこともできました。

さて、ひととおり館内を見学したあと、いよいよ館外の岸壁に係留されている本物のみちのく丸と御対面しました。


そもそもみちのく丸というのは、和船の構造や船大工の造船技術を後世に伝えるため、みちのく北方漁船博物館財団が発注者となり、平成十六年七月から約九か月間の期間をかけて新造されたものだそうです。
全長32m、全幅8.5m、深さ3m、帆柱までの高さは28m。
日本海海運の主力となった北前型弁才船という船型ですが、その中でも特に、みちのく丸のように積載量が千石(約150トン)を越えるような大型の船は、「千石船」と呼ばれたそうです。

150トンというと、1.5リットルのペットボトル100万本ですか。
一見すごそうに感じますが、船は意外と小さく見えます。
まあ材料が木材なので、そんなに大きくはできないのかもしれませんね。

館内には展望台もあるので、最後にそこにも行ってみました。


みちのく丸はここから青森港に運ばれ、しかるのちに「千石船東廻り航路文化交流事業」の一環として、7月19日より5都県9港を廻る24日間の旅に出る(もう出た)というわけです。わくわくしますね。

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