2013年8月1日木曜日

盛美園③盛美館

敷地内にある建物は盛美館といいますが、これは清藤盛美の隠居用の別宅として、庭園を鑑賞するために建てられたもので、造園が半ばにさしかかった明治四十年(1907)に建設が開始され、同四十二年に完成しました。


いちおう和洋折衷式ということになっていますが、純和風の数寄屋造りの一階部分と、八角形の展望室やドーム屋根、尖塔風の装飾のついた洋風の二階部分というふうに、建物の上下で和風と洋風がはっきりと分かれています。
設計は西谷市助という人で、旧弘前市立図書館などを設計した堀江佐吉という人の弟子にあたる人だそうです。

一階には「きづの間」「客間」「居間」の三室に、便所と風呂場があります。


「きづの間」「客間」は庭に面し、部屋の周りには縁側が廻らされています。
晴れた日には雨戸やふすまを開放しますが、すると、なんということでしょう、内と外の境界が曖昧になり、風景にとけ込んでしまうような錯覚に陥るのです。
この感覚はものすごく日本的だなと思いました。


欄間や障子などの建具も、装飾的でありながら、けして華美ではありません。
施主の意向か施工主の趣味かわかりませんが、洒落てるなあと思いました。


盛美館の二階は立ち入り禁止となっていますが、こちらも盛美園のホームページ(http://www.seibien.jp/index.html)に写真が載っているので、そこで中の様子を確認することができます。


それによると二階には「主人室」「更衣室」「夫人室」の三室があり、建物のシンボルともいえる八角形の展望室は、主人室の一角に併設されていました。
ホームページの写真で見ると、天井や窓のサッシや照明、一部の装飾などは洋風ですが、基本的には畳敷きで和室のような造りになっているようです。
ちょっと変わってんなあと思いました。

あと、これは本稿の内容にはあまり関係ありませんが、縁側の近くにあった井戸(?)にお獅子の装飾がついていたので、ついつい写真に撮ってしまいました。


お獅子かわいいなあ、と思いました。

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