神社建築について

これまで、神社好きにしかわからないような言葉をなんのことわりもなしに使ってきましたが、さすがにそれはいかんだろうと思ったので、神社建築の名称について、ざっと書いておきます。

拝殿…神職の人が神事を行なったりするのがここです。たぶん一般的に、神社といったらこの部分のことでしょと思われているであろう、神社建築のほとんどを占める箇所です。
向拝(ごはい、こうはい)…拝殿入口付近の屋根がせり出して庇状になっている場所で、拝殿に入れない神社などはここで拝むことになります。昔はここにお賽銭箱が置きっぱなしになっていたものですが、最近では防犯上の観点から、そういう神社も少なくなりました。
本殿…拝殿の後ろの方にある小さい祠みたいな小屋みたいな部分で、ここに各神社の御神体などが納められております。
幣殿…参詣者が幣帛(お供え物)をお供えする場所で、だいたい拝殿と本殿の間ぐらいにあります。

えらいざっくりですが、こんなもんでいいかしら。
本殿は拝殿はそれぞれ独立した建物だけど、神社によっては拝殿の壁に本殿がくっついて、一体化していたりします。
あと、幣殿はとくに設けていなかったり、拝殿と一緒になって幣拝殿などと呼ばれたりもします。

神が降りてくる場所を常設にしたのが神社建築の始まりですから、由緒ある古い神社には拝殿が無かったり、本殿が無かったりするそうです。
拝殿が無いのは伊勢神宮とかがそうだと聞いたことがある気がします。
それに大神神社は三輪山が御神体だから、本殿が無いとかなんとか。
さすが西日本、記紀神話の中心地は違いますね。

青森にはそんなに由緒のある神社なんて無いので、拝殿とか本殿が無いみたいなことはたぶんないでしょうし、変わった造りの神社だなあと思ったことも今の所ないです。
だから、とりあえず拝殿と本殿の違いと、名前だけ覚えといてくれれば大丈夫です。

まあ、いざとなったら神道事典等で各自調べてください。